「賃貸と持ち家はどっちがいいの?」
「賃貸物件に住み続けるメリットは?」
賃貸物件に住んでいる方で、このような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「ずっと賃貸でよかった」と思う理由や持ち家の方が向いている人の特徴などを解説します。
賃貸物件に住み続けるか、持ち家に住み替えるか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください!
ずっと賃貸でよかったと思う理由
ずっと賃貸でよかったと思う理由について解説します。
賃貸物件ならではのメリットを確認しておきましょう。
何かあってもすぐに引っ越せる
生活するうえで何かあってもすぐに引っ越せるのが賃貸物件に住む最大のメリットです。
- 転勤
- 転職
- 近隣トラブル
- 治安の悪化
- 生活利便性の低下
同じ家に住み続けていれば、このような事情やトラブルが発生する可能性があります。それでも、賃貸物件ならすぐに引っ越せるため、柔軟に身動きを取れます。
持ち家の場合、売却するためには3ヶ月程度かかるため、すぐに引っ越すことは非常に難しいです。また、住宅ローンが完済できていなければ売却すらできません。
このように、賃貸物件に住むことで持ち家にはない「柔軟性」を得られるため、転勤や近隣住民とのトラブルがあってもすぐに引っ越せるのがメリットです。
設備が故障しても無償で修理・交換してくれる
室内の設備が故障しても無償で修理や交換してくれるのも賃貸物件ならではのメリットです。
入居時から取り付けられているエアコンやIHコンロなどの設備は、オーナーや管理会社が所有している物なので、普通に使って故障した場合は修理や交換をしてくれます。
しかし、持ち家だとすべて自分の所有物となるため、自腹で修理や交換をしなければなりません。
このように、室内設備の修理や交換を無償で行ってくれるのも「賃貸でよかった」と思える理由でしょう。
金利変動を気にしなくていい
金利変動を気にしなくてよいのも賃貸物件に住むメリットです。
金利が変動すると、住宅ローンを借りている場合は返済利率が変動するため、毎月の支払額が増減します。(変動金利型のみ)
しかも、2024年3月20日に日銀が、マイナス金利政策の解除と金利上昇を決定したため、今後は金利が上昇していくと想定できます。
日銀は、19日まで開いた金融政策決定会合で、「マイナス金利政策」を解除し、金利を引き上げることを決めました。
日銀による利上げはおよそ17年ぶりで、世界的にも異例な対応が続いてきた日本の金融政策は正常化に向けて大きく転換することになります。
引用:NHK
その点、賃貸物件なら住宅ローンを利用しないため、金利が変動しても毎月の家賃は変わりません。
このような理由から、賃貸物件なら金利変動による影響を受けないため、「ずっと賃貸でよかった」と思う人も多いといえます。
住宅ローン返済のプレッシャーがない
住宅ローン返済のプレッシャーがないのも「賃貸でよかった」と思える理由のひとつです。
住宅ローンは、マイホームを一括で購入できない場合に金融機関からお金を借りる制度であり、20年や30年かけて返済するのが一般的です。
ただし、住宅ローンの返済には利息が含まれており、「元金+利息」を毎月支払う必要があります。前述のとおり、利息は金利変動によって増えたり減ったりするため、支払い額が増える可能性もあります。
そして、返済額が増えて返済難となり、滞納が続くと金融機関から一括返済の通知が届きます。それでも支払えない場合は購入物件を差し押さえられ、最終的に競売にかけられる可能性もあります。
住宅ローンは数千万円規模の大きな金額を借りるのが一般的であり、必ず返済できる保証はありません。万が一、病気や怪我により収入が途絶えた場合、途端に返済難となり大きなプレッシャーを感じることになるでしょう。
このように、住宅ローンを利用している場合は返済のプレッシャーが常にあるため、「賃貸でよかった」と思う人も多いといえます。
近所付き合いに気を遣わなくていい
近所付き合いに気を遣わなくていいのも賃貸ならではの特徴です。
前述のとおり、賃貸なら近隣住民とのトラブルがあってもすぐに引っ越せます。持ち家の場合、今後ずっと住み続ける予定のため、近所付き合いが面倒くさいと思っても我慢しなければなりません。
その点、賃貸なら近所の人に悪く思われても引っ越してしまえばすべて解決できます。「何かあれば引っ越せばいい」という心の余裕も持てるため、必要以上に近所付き合いを大切にする必要もなくなります。
このように、近所付き合いに気を遣わなくていいのも賃貸ならではのメリットでしょう。
固定資産税がかからない
賃貸なら固定資産税がかかりません。
不動産を所有しているだけで課せられるため、空き地や空き家を持っている場合は住んでいるときと同じ額の税金を支払わなければなりません。
具体的には以下の計算式で求められます。
課税標準額とは、固定資産税評価額をもとに算出される額であり、売買価格の7割程度の価格です。なお、不動産の種別(マンション・戸建て・土地など)や築年数、構造などによって固定資産税評価額は異なります。
つまり、1年で約30万円の固定資産税がかかります。
このように、不動産を所有している場合は住んでいなくても固定資産税を支払う必要があります。その点、賃貸なら借りているだけなので固定資産税はかかりません。
「無駄な税金を払いたくない!」と思う方は賃貸の方がよいでしょう。
売却時の複雑な手続きが不要
売却時の複雑な手続きが不要な点も賃貸ならではのメリットです。
不動産を売却する際は基本的に不動産会社へ売却依頼してから買主を見つける必要があり、手間や時間がかかります。
また、すぐに買主が見つかる保証もなく、売却までに3ヶ月かかるケースが多くあります。また、住宅ローンを利用している場合は完済しなければ売却できないため、いつでもすぐに売れるわけではありません。
その点、賃貸物件なら賃貸借契約を解除すればすぐにでも引っ越せるため、複雑な手続きも不要です。
このような「柔軟性」があるところが「ずっと賃貸でよかった」と思う理由でしょう。
ずっと賃貸でよかったと思う人の特徴
ずっと賃貸でよかったと思う人の特徴を解説します。
以下の特徴に該当する人は、賃貸物件の方が向いている可能性が高いので確認しておきましょう。
転勤のある仕事をしている人
転勤のある仕事に就いている人は、賃貸の方がよいでしょう。
今の職場から遠い場所での転勤となれば、基本的に引っ越さなければなりません。
持ち家に住んでいる場合、転勤になっても基本的にはすぐに売却できないため、持ち家を持ちながら賃貸物件に引っ越す可能性もあります。
しかし、持ち家の住宅ローンと賃貸物件の家賃を二重で支払う状況となるため、経済的に苦しくなる場合もあります。
その点、賃貸物件に住んでいれば転勤になったとしても、別の賃貸物件に引っ越すだけでよいので手間や費用もあまりかかりません。
このように、転勤の可能性のある仕事に就いている人は賃貸物件の方が向いているといえます。
独身の人
独身の人も賃貸物件の方が向いています。
独身の人の場合、結婚による引っ越しや子ども成長に合わせての引っ越しなどがありません。
基本的には自分の判断で住む場所を決められるため、既婚者と比べて自由度が高いといえます。
職場から近い物件でもよし、好きな間取りの物件でもよし、自分の判断で決定できるので、独身の人は賃貸物件の方が向いているでしょう。
将来的に実家を継ぐ予定のある人
将来的に実家を継ぐ予定の人も賃貸物件の方がよいでしょう。
実家を継ぐとなれば、今の家を手放して実家もしくは実家近くの家に引っ越す可能性が高いからです。
せっかくマイホームを購入しても、急遽実家を継ぐとなれば手放さねければなりません。しかも、住宅ローンを利用している場合はローン返済の問題もあるため、なかなかすぐには判断できないでしょう。
このように、将来的に実家を継ぐ可能性のある人は、マイホーム暮らしよりも賃貸暮らしの方が安心です。
今後も転職を検討している人
今後も転職するかもしれない人は、賃貸物件に住み続けた方がよいでしょう。
転職となれば、今の家から場所が遠くなる可能性があり、通勤時間が増える可能性があります。
特に、「職場から近い場所に住みたい」と考えている人であれば、余計に賃貸物件の方が身動きが取れるので向いています。
今の職場に満足していなかったり、さらにステップアップを考えている人は賃貸物件の方がよいでしょう。
賃貸よりもマイホーム暮らしが向いている人の特徴
賃貸物件暮らしに向いている人をご紹介しましたが、マイホーム暮らしの方が向いている人もいます。
以下の特徴に当てはまる人はマイホーム暮らしを検討してみましょう。
仕事も私生活も安定している人
仕事も私生活も安定している人は、マイホーム暮らしが向いています。
毎月安定した収入があったり結婚して子どもがいたりするなど、仕事と私生活の両方で充実している方はマイホーム暮らしがおすすめです。
仕事が安定していれば転勤や転職、リストラなどのリスクが低いため、その場所に住み続けられる可能性が高いです。また、結婚して子どもがいれば、子どものことを考えて地元に住み続けたいと思う人が多いでしょう。
このように、結婚という大きなライフイベントを果たしている方は、賃貸よりもマイホームを購入して、長く安定して住み続けられる住まいを見つけた方がよいといえます。
老後のために資産を残したいと考えている人
老後のために資産を残したいと考えている人は、賃貸よりもマイホームを購入した方がよいでしょう。
マイホームを購入すれば不動産を所有することになるため、定年退職した老後も資産として残り続けます。
また、賃貸と違って家賃を支払う必要がないため、経済的に余裕ができます。
住宅ローンさえ完済してしまえば、基本的には一生住み続けられるため、老後も安心して暮らせるでしょう。
しかも、万が一経済的に苦しくなれば売却することも可能です。上手く売却できれば大きな利益を得られるため、やはり経済的に助かるといえるでしょう。
このように、老後に資産を残したいと考えている方は、マイホームの購入を検討してみてください。
今の地域にずっと住もうと考えている人
今の地域にずっと住もうと考えている人もマイホームの方が向いています。
地元での生活が好きな人や新しい場所での生活に満足している人は、その場所で腰を据えるためにマイホーム暮らしもアリでしょう。慣れ親しんだ場所なので利便性や治安も理解しており、マイホーム暮らしにピッタリです。
今後も、今の地域に住み続ける予定の方はマイホーム購入を検討してみましょう。
金銭的に余裕がある人
金銭的に余裕がある人もマイホーム暮らしに向いています。
マイホーム暮らしには、購入価格のほかに以下の費用がかかります。
- 住宅ローン返済費
- 管理・修繕・維持費
- ランニングコスト
- 固定資産税
これらは購入後もかかり続ける費用です。(住宅ローンは完済するまで)
特に住宅ローンの返済は、返済が滞ってしまうと金融機関からの催促が届くのでプレッシャーとなります。
そして、さらに滞納してしまうと差し押さえられ、最終的に競売されてしまう可能性があります。
このように、マイホームは購入後も何かと費用がかかるため、金銭的に余裕のある人の方が向いているといえるでしょう。
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ひろゆきが「一生賃貸」と言っている理由
2ちゃんねる創設者の「ひろゆき」さんが一生賃貸と言っている件についてご紹介します。
以下の動画では、4人家族(夫・妻・子ども2人)で4,000~5,000万円の家を購入すべきかどうかの質問に対して回答しています。
動画内でのひろゆきさんの発言をまとめると……
- 子どものためにマイホームを買う場合、子どもがその場所に住みたいかどうかが重要
- 子ども目線で言えば、賃貸の方が住みたい場所を自由に選べるから便利
- 4人家族用の物件を買っても、子どもが独立したら広すぎてしまう
- 資産として残そうにも、建物の価値は将来的にゼロになるから得策ではない
- 老後は部屋を貸してくれなくなる傾向にあるから、老後に安いマイホームを購入した方が金銭的にはおトク
以上がひろゆきさんの回答でした。
持ち家を否定しているわけではなく、「自分だったら賃貸」といった回答をしていました。
それでも、「金銭的に余裕があったり通勤がなくなったりする老後に安い家を買うのはアリ」とも回答しています。
このように、ひろゆきさんは持ち家を否定しているわけではなく、状況によっては持ち家でもアリと答えています。
「賃貸か持ち家か」で悩んでいる方は動画を参考にしてみてください。
まとめ:「ずっと賃貸でよかった」と思うかどうかは人によって異なる
「ずっと賃貸でよかった」について解説しました。
賃貸と持ち家では、それぞれにメリットとデメリットがあり、一概にどちらがいいとは言い切れません。
また、その人の貯金額や収入状況、家族構成、職業などによっても異なるため、自分の状況と照らし合わせて判断するのがよいでしょう。