「不動産一括査定ってどんなもの?」
「どんなメリットがあるの?」
自分のマンションや戸建ての査定額が気になる方で、このような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、その不動産一括査定について詳しく解説します!
【この記事でわかること】
- 一括査定ってなに?
- メリット・デメリット
- 利用の手順
- トラブル事例
- 利用者の体験談
一括査定をするかどうかお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。
不動産一括査定とは
まずは、不動産一括査定とはどんなものなのか見ていきましょう。
- 複数の不動産会社へ査定依頼できるサービス
- 机上査定と訪問査定がある
複数の不動産会社へ査定依頼できるサービス
不動産一括査定は、複数の不動産会社へ同時に売却価格査定の依頼ができるサービスです。
物件の所在地や築年数などを入力すると、その物件に見合った不動産会社が提示されるので、好きな不動産会社に依頼できます。
手間や時間をかけずに査定依頼したいときに便利なサービスといえるでしょう。
机上査定と訪問査定がある
不動産一括査定で不動産会社へ査定依頼する際は、机上査定と訪問査定のどちらかを選びます。
それぞれで特徴や向いている人などが異なるので確認しておきましょう。
机上査定とは
- 築年数
- 面積
- 間取り
- 階数
- 方角
物件条件以外にも、周辺の類似物件や成約事例などを加味しておおよその査定額が提示されます。
訪問査定とは
データだけではわからない建物の状況まで参考にできるので、机上査定より精度の高い査定を受けられます。
不動産一括査定のメリット
不動産一括査定を利用すると以下のメリットを受けられます。
- 無料で複数の不動産会社へ査定依頼できる
- 複数の査定額を比較できる
- 条件に合った不動産会社に依頼できる
無料で複数の不動産会社へ査定依頼できる
一括査定は基本的に無料で利用できます。
査定後の机上査定や訪問査定も無料で依頼できるので、気軽な気持ちで利用できるのがメリットです。
このような感覚で利用してもOK!
売却するかどうか悩んでいる人は、査定額を見てから判断してもよいでしょう。
複数の査定額を比較できる
一括査定は複数の査定額を比較できるのが大きなメリットです。
不動産会社によって査定額の算出方法や基準が異なり、大きいものだと100万円単位で差が開く場合もあります。
そのため、1社のみの査定だと、提示された査定額が適正かどうかの判断がつきません。
そこで、3~4社程度に依頼して比較することで、ある程度の相場感を把握できて適正な査定額をつかめます。
ちなみに、実際に不動産売却をした人のアンケートによれば、2~4社以上に査定依頼した人の割合が最も高いこともわかっています。
PR TIMES『不動産売却の実態調査』を参考に作成
このことからも、査定依頼は3~4社へ依頼するのがよいでしょう。
条件に合った不動産会社に依頼できる
一括査定すれば、自動で相性のよい不動産会社を表示してくれるので、手間なく簡単に条件に合った不動産会社へ依頼できます。
不動産会社には、それぞれ以下のような得意・不得意なジャンルがあります。
- マンション売却が得意
- 土地売却が得意
- 事故物件は扱っていない
- 買取の実績が乏しい
売却を成功させるためには、自分の売りたい不動産に合った不動産会社選びが重要です。
一括査定なら、初心者の人でも条件に合う不動産会社選びができるので、ぜひ活用しましょう。
不動産一括査定のデメリット
メリットがある一方でいくつかのデメリットもあります。
- 複数の不動産会社から営業電話がかかってくる
- 対応エリアや不動産会社が限られる
- 悪質業者に遭う可能性もある
複数の不動産会社から営業電話がかかってくる
一括査定は複数の不動産会社へ査定依頼するので、依頼後に営業電話がかかってきます。
依頼数が多ければその分営業電話も多くなるので、あらかじめ理解しておきましょう。
ただし、営業電話をしてくるのは取引に積極的である裏返しでもあります。
依頼してくれたお客様に対して話を聞くのは当然のことですし、ポジティブに捉えるとよいでしょう。
それでも営業電話がイヤな場合は、以下の方法で依頼しましょう。
対応エリアや不動産会社が限られる
一括査定サイトによって提携している不動産会社が異なり、対応エリアや得意分野なども異なります。
首都圏であればほとんどの一括査定サイトで対応してもらえますが、地方だと対応できない可能性があります。
一括査定サイトによって対応エリアも異なるので、事前に確認しておきましょう。
悪質業者に遭う可能性もある
一括査定サイトにはさまざまな不動産会社が登録されています。
基本的には優良な不動産会社しか登録されていませんが、悪質な勧誘や取引を行う企業もいる可能性があります。
国土交通省でも公式に注意喚起しているので十分に気を付けましょう。
最近、投資用マンションの販売などの不動産取引に関して、宅地建物取引業者から電話による執拗な勧誘を受けたなどの苦情・相談が増えています。
過去に原野商法の被害にあった消費者に対して、土地が高く売れるなどと勧誘し、そのための測量サービスなどの契約や、新たな土地の購入などをさせ、費用を請求するといった二次被害トラブルに関する相談件数が(独)国民生活センターの発表によると過去最高の件数となっています。
不動産一括査定の利用の流れ
不動産一括査定を実際に利用する流れを解説します。
以下の手順に沿って進めてみましょう。
- 物件種別や都道府県を入力する
- 築年数や面積などを入力する
- 机上査定か訪問査定かを選ぶ
- 連絡先を入力する
- 不動産会社を選ぶ
STEP①:物件種別や都道府県を入力する
まずは査定したい物件の種別や所在する都道府県を入力します。
物件種別によって今後の入力項目も変わるので正確に入力しましょう。
STEP②:築年数や面積などを入力する
次に物件の築年数や専有面積などを入力します。
正確な情報を入力すればより精度の高い査定を受けられます。
なお、ほかにも以下の条件を入力するので確認しておきましょう。
- 階数
- 方角
- 角部屋か内部屋か
- 最寄り駅
- 間取り
STEP③:机上査定か訪問査定かを選ぶ
特徴が異なるので自分に合った方を選びましょう。
STEP④:連絡先を入力する
最後に連絡先を入力します。
連絡先を入力しないと査定額の通知が届かないので入力しましょう。
なお、電話番号を入力すると営業電話がかかってきるので、営業電話がイヤな人はメールアドレスのみにするのがおすすめです。
ただし、査定額についての詳細や今後の依頼についても電話で相談できなくなってしまうため、今後のことを踏まえたうえで判断しましょう。
STEP⑤:不動産会社を選ぶ
最後に、査定依頼する不動産会社を選びます。
これまで入力した物件条件をもとに、不動産会社が表示されるのでよく吟味してから選びましょう。
一括査定サイトによって一度に依頼できる社数は異なりますが、3~4社ほどに依頼して査定額を比較するのをおすすめします。
不動産一括査定サイトを選ぶポイント
不動産会社一括査定サイトといっても、さまざまなサイトが存在します。
ここでは、一括査定サイトの選び方のポイントを解説します。
初めての方はぜひ参考にしてください。
- 実績の豊富さ
- 優良企業と提携しているか
- 提携社数は多いか
- 自分の物件のエリアに対応しているか
実績の豊富さ
サイトによって査定実績は異なります。
実績を見る際は主に以下の要素に着目しましょう。
- 利用者数
- 運営歴
- 提携社数
- 口コミ
利用者数は多いものだと1,000万人を超えるサイトもあります。
ほかにも大手不動産会社との提携やユーザーの口コミや評価も参考にできます。
各一括査定サイトのホームページで確認してみましょう。
優良企業と提携しているか
一括査定サイトによって提携している不動産会社は異なります。
なかでも優良企業や大手企業と提携しているかどうかが重要です。
提携社数は多いか
提携社数の多さも見ておきましょう。
提携している数が多ければ、それだけ不動産会社から信頼されていると判断できるからです。
多いものだと3,000社以上の不動産会社と提携している一括査定サイトもあります。
これだけ提携社数が多ければ、物件に対する対応の幅も広く、特殊な物件や地方のエリアにも柔軟に対応してもらえる可能性が高くなります。
自分の物件のエリアに対応しているか
査定したい物件があっても対応してくれる不動産会社がなければ意味がありません。
地方のエリアだと、稀に対応していないケースもあるので注意が必要です。
畑や森に囲まれた極度の田舎物件の場合は対応してくれるか事前に確認しておきましょう。
不動産一括査定でよくあるトラブル
不動産一括査定を利用する際に気を付けるべきトラブルについて解説します。
他人事だと思わずに確認しておきましょう。
- 査定額を鵜呑みにしてしまう
- 営業電話がしつこくかかってくる
- 囲い込みをされる
査定額を鵜呑みにしてしまう
提示された査定額を鵜呑みにするのはやめましょう。
以下は、実際に売却した人に聞いた、査定額と成約価格の差額を表したグラフです。
PR TIMES『不動産売却の満足度に関する調査』を参考に作成
成約価格が下回った人の割合が最も多いのがわかります。
このことからも、査定額は鵜吞みにしない方がよいでしょう。
また、顧客に売却依頼してもらおうと、わざと相場より高い査定額を設定する会社も存在します。
高すぎる売り出し価格は買い手が現れづらく、売却の長期化にもつながるので注意しましょう。
営業電話がしつこくかかってくる
査定依頼をすると営業電話がかかってきます。
優良企業なら一度断ればかかってくることはありませんが、会社によっては何度もしつこくかけてくる場合もあります。
営業電話がイヤな場合はメールでのやり取りを希望したり、依頼社数を減らしたりするなどしましょう。
囲い込みをされる
売主からすればこのように思いますが、囲い込みをすると売却物件を故意に他社へ紹介しなくなり、買主に見つけてもらう可能性が極端に低くなってしまいます。
つまり、「この物件が売り出されていますよ!」と広告を打ったり、他社へ「この物件欲しい人いませんかね?」と紹介したりなどの宣伝活動を行わなくなってしまうのです。
囲い込みをされると買主が見つからずに売却の長期化になる恐れがあるので注意しましょう。
不動産一括査定を実際に利用した人の体験談
実際に一括査定サイトを利用した人の体験談を見てみましょう。
X(旧Twitter)でさまざまな意見を見つけました。
体験談①:田舎の物件を一括査定サイトで依頼してみた
はじめて不動産一括査定サイトとやらを冷やかし半分、ポイ活半分で利用してみた。最大10社から査定を謳ってたが、田舎の物件ってこともあって名乗りを上げてくれたのは一社だけ。まあそんなもんですね。
でもこの一社が個性的で面白かった。いい出会いになるといいな。— はなぽん@意識低い系不動産投資家 (@hanapon1965) October 21, 2023
この方は田舎にある物件を売却したく10社に査定依頼しています。
それでも対応してくれたのは1社だけであり、いかに田舎物件の売却が難しいかがわかりますね。
体験談②:高い査定額=その価格で売れるとは限らない
よく不動産売買の一括査定で、高い査定金額が出たからと言ってその金額で売却できるわけじゃないよ🙄
結局、なかなか売れなくて値段を下げて売ることになったりするのに…😮💨#不動産一括査定#不動産売却#不動産売買— 夢大福円 (@ZNPqf11DsdVt3lu) November 2, 2023
この記事でも解説しているように、「査定額=成約価格」ではないことを言っていますね。
売り出し価格が高いとなかなか売れず、最終的に価格を下げる可能性もあります。
体験談③:不動産会社によって対応が異なる
不動産一括査定サイトのいい評判を最近聞かないが、うまく成果出してる企業もいる。
反響後の即電話がいい、と言うのも昔の話で、やはり多少コストと時間かけても丁寧さの感じるコミュニケーションに1番効果ありそうな気がする。
— redknight (@redknight06) April 20, 2023
不動産一括査定サイトには、さまざまな企業が登録されているので、成果を出していない企業もなかにはあります。
それでも、対応が誠実だったりコミュニケーションがスムーズに取れたりする企業もあるので、やはり不動産会社選びは重要だということですね。
まとめ:不動産一括査定を活用して不動産売却を成功させよう!
不動産一括査定について解説しました。
最後にまとめて確認しておきましょう。
- 複数の不動産会社へ同時に査定依頼できる
- 査定額を比較できる
- 相場感をつかめる
- おすすめの不動産会社へ依頼できる
一括査定を活用すれば、手間なく簡単に査定依頼できるのでおすすめです。
また、査定額の比較もできるので相場に見合った売り出し価格も設定できます。
ただし、営業電話がかかってきたり、囲い込みのリスクがあったりするので気を付けましょう。
不動産査定でお悩みの方は、ぜひこの一括査定サイトをご利用してみてくださいね!